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亡くなった父親のお墓が熊本にある。
昨年は一人で日帰りでお墓参りに言ったが、母と姉とランチに行ったときに今年もお墓参りにいくことを伝えると、姉が「私も行こうかな」と行ってくれた。
熊本は車社会なので運転できる姉が来てくれるととても助かる。
ところがその流れでなんでも一緒に行動したがる母親も来たいと言い出してしまった。
「阿蘇山登れるな!」
嬉々として話す姉。
「2泊3日で行ったら烏帽子岳も登れるやん!」
私「エボシダケ???」
姉の話によると阿蘇山という山はなく、5つの山の総称ということだった。
そのうちの1つが「エボシダケ」らしい。
「烏帽子岳は簡単に登れるで。」
今まで山登りしていて「簡単」であったことなんてないな…と心のなかで思ったけで黙っておいた。
標高600メートルもない近場の二上山でもいつ終わんねん、という登道が続くし。
ここからは「新卒でJTBで働いていました!」が自慢の母親がマッハで動き出す。
「おやじの納骨の時に泊まった「みな和」にまた泊まろう!阿蘇山に近いし。」
「みな和」は南阿蘇にある旅館だ。
父がなくなった時に関西から熊本に納骨に帰った。その時に利用させていただいた旅館だ。
今まで宿泊したことのあるどのホテルよりもホスピタリティが素晴らしかった記憶がある。
熊本市の東に阿蘇山が存在するのだが、大昔に噴火したらしく阿蘇山の周りはクレーターができて、そしてそのクレーターのくぼみの周りを高い山が囲っている。
周りの山は外輪山と呼ばれ絶好のドライブスポットになっている。
私は旅行するときはGoogleマップで地形を確認しながら移動するのが好きなだが、車で移動中に阿蘇山近辺の地形を確認してすごく驚いたのだった。
クレーターの中に住んでいる。
宇宙の神秘を感じずにはいれない。
父と同じく母も熊本出身だが、母にこの宇宙の神秘を興奮しながら伝えたところ、あまり感動していないようだった。(地元だから?)
数日後また3人で食事している時に、姉のラインに姉の旦那から「一緒に行ってもいいのか?」と確認の連絡が来た。
姉が「旦那が一緒に来たいと言ってるが、いいかな?」と聞いてきた。
父が亡くなるまで姉の旦那とは家族の行事の時に会うぐらいでそんなに話したことはなかった。
今年になって一族に登山ブームが来た時に、ダイヤモンドトレールチャレンジ大会という大会の予行演習に姉といった帰りに、なぜか姉旦那と夕食に行こうと姉が誘ってきた。
中年になっても人見知りがある私は内心「げっ」と思ったが、食べに行くのがインドカレー屋さんだったため承知してしまった。
インドカレー、というか焼き立てのナンが死ぬほど好きだ。
その食事の席で、ずっと私が山小屋泊したいと言っていた話が出て、姉夫婦が行ったことのある大杉谷の桃の木小屋の話が出てた。
姉とじゃあ行ってみるか、という話の流れが出たのだが、大杉谷の登山道は中級コースと聞いたことがあったから姉と二人で行くのは少し不安だった。
行ったことのある人がもう一人いたほうがいいだろう、との目論見から姉旦那に「一緒にどうですか?」と誘ってみたのだった。
断られるかなと思ったが意外と乗り気なようで安心した。
ただ心配だったのは私がいつもだいたい2人でしか登山したことがないこと(パーティ登山したことがほとんどない)と、年取った父以外の男性と登ったことがないので遅くてイライラされないかということだった。
実際に大杉谷に行ったときは、私、姉、姉旦那の順で歩いたのだが、普段心配しなければいけない姉の動きを姉旦那が見ていてくれるのですごく楽だった。
歩行ペースも姉に合わせてくれるので焦ることなく山行を終えることができた。
何より自分のことだけに集中できるのがすごく楽だと感じた。
その記憶があったので、今回はもっと心配な母も来ると行っているので「ぜひ来てください。」と伝えた。
母が「ホテル取り直さな。」と愚痴を言っていたが、安心材料が増えて私は嬉しかった。
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